■ ID | 129 |
■ 種類 | 論文 |
■ タイトル | 環境試料中ダイオキシン類の簡易酵素免疫測定法の開発 |
■ 著者 | 斉藤貢一
星薬科大学 石塚昌宏 コスモ石油 細野繁雄 埼玉県環境科学国際センター 菅原幸雄 コスモ石油 岩崎雄介 星薬科大学 伊藤里恵 星薬科大学 中澤裕之 星薬科大学 |
■ 出版元 | (社)日本分析化学会 |
■ 出版年 | 2006 |
■ 誌名・巻・号・年 | 分析化学、Vol.55、No.12、993-997、2006 |
■ 抄録・要旨 | これまでに開発してきた酵素免疫測定法(ELISA)について、ハウスダスト、排ガス、灰及び土壌などの環境試料への適用を検討した。また、ELISAの実用性を高めるため、従来のウェットタイプに代わってドライタイプのプレートを製作し、検量線や交差反応性、保存性などの基礎検討を行った。ドライプレートは、標準物質である2,3,7-トリクロロ-8-メチルジベンゾ-p-ダイオキシンに対する検量線が、ウェットプレートと同様のシグモイドカーブを示し、検出感度(IC50)もウェットプレートよりむしろ若干高感度であった。交差反応性は、環境試料に比較的高濃度で検出されるダイオキン類異性体及び多環芳香族炭化水素類とはほとんど反応しない(交差反応率は、それぞれ2%以下及び0.01%以下)ことが確認された。保存性についても、11℃で9ヶ月、4℃では1年間の保存が可能であった。環境試料へ適用した結果、いずれの試料もガスクロマトグラフィー/質量分析と良好な相関を示した。以上から、本研究で開発したELISAが、環境試料分析に十分な実用性があることが観察された。 |
■ キーワード | ELISA、ドライタイプ、ダイオキシン類、環境試料 |
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